9月の第1月曜日に米国の祝日レイバーデー(労働者の日)があります。
それが明けると欧米勢にとって実質的な下期が始まり、夏季休暇で鋭気を養った投資家が積極的にポジションメイクしてきます。
対する日本勢は、中間決算の時期となるため新たなポジションメイクをしづらく、むしろポジションの解消を進めます。
これによって邦銀トレーダーの動きが鈍るため、総じて「欧米勢の独壇場」となりやすい時期です。
9月のうちにさまざまな投資家が様々な仕掛けをし、そのうちに特定の通貨ペアに資金が集まるようになって、3~4ヶ月かけて一定の方向へ大きく中期トレンドを作る場合が多いです。
このトレンドは、11月から12月中旬ごろまで続きます。
9月の時点で話題の中心となっている通貨ペアや、市場で何かしらのテーマがはやし立てられているような通貨ペアが、その年の主要テーマ通貨になる可能性が高い、と考えればいいでしょう。
この傾向を意識しておくと、その後、数ヶ月間のトレードを有利に展開できます。
ただし、必ずしも9月に相場のトレンドが形成されるわけではなく、年によってはもみ合いを続け、10月までトレンド形成が持ち越されることもあります。