TTB_LinearTradeEA には、裁量トレードと相性の良い「自動トレーリングストップ機能」が搭載されています。
エントリー後、価格がある程度有利に進んだところから
ストップロス(SL)を自動で引き上げ/引き下げることで、利益を守りつつ伸ばす
ことを狙った仕組みです。
このEAのトレーリングストップは、次の 2 タイプから選択できます。
- Fixed(Pips) … 一定ピップ幅ごとに階段状にSLを追いかける「ステップ型」
- Recent Price … 「直近X本の高値/安値」にSLを合わせていく「スイング追随型」
以下では、それぞれの仕様を詳しく解説します。
共通パラメータ(トレーリング関連)
まず、トレーリングストップに関係する主なパラメータは次のとおりです。
Trailing Stop(On/Off)
→ トレーリングストップの On/OffTrailing Stop Type
→ トレーリングの方式を選択TRAIL_FIXED_RANGE… Fixed(Pips)TRAIL_RECENT_PRICE… Recent Price
Trail Start Width(Pips)
→ どれくらい含み益が乗ったらトレーリングを開始するか(pips)
※Fixed(Pips) 方式のみで使用Trail Pitch(Pips)
→ トレーリングの「刻み幅」(どれだけ利益が伸びたら SL をどれだけ追随させるか)(pips)
※Fixed(Pips) 方式で使用Number of Bars(for Trailing Stop)
→ 「直近何本分の高値/安値」を見るか
※Recent Price 方式で使用
EAは 0.5秒ごとにポジションをチェックし、条件を満たしていれば SL を更新していきます。
タイプ①:Fixed(Pips) – ステップ型トレーリング
Trailing Stop Type で Fixed(Pips)を選んだ場合の仕様です。
いわゆる「固定ピップ幅でのステップトレール」で、
一定の含み益が出たところから、段階的にSLを引き上げ(引き下げ)ていきます。
1. トレーリングの開始条件
- 買いポジションの場合
- 「現在価格 − エントリー価格」の差が
Trail Start Width(Pips)以上 になったタイミングでスタート
- 「現在価格 − エントリー価格」の差が
- 売りポジションの場合
- 「エントリー価格 − 現在価格」の差が
Trail Start Width(Pips)以上 になったタイミングでスタート
- 「エントリー価格 − 現在価格」の差が
※それまでは初期のストップロス(Stop で設定した値)がそのまま保たれます。
2. 初回のストップロス位置
トレーリング開始後、最初に SL が設定される位置は次のとおりです。
- 買い(BUY)の場合
- 現在の Bid から
Trail Pitch(Pips)下 に SL を置く
- 現在の Bid から
- 売り(SELL)の場合
- 現在の Ask から
Trail Pitch(Pips)上 に SL を置く
- 現在の Ask から
これにより、
- 一定の含み益が乗るまではSLは初期位置のまま。
- そこから先は、「現在値から一定距離を保ちながら」追随を開始
するイメージになります。
3. 2回目以降の動き(ステップ式)
一度トレーリングが始まると、価格がさらに有利に進むごとに
Trail Pitch(Pips) 単位で SL を刻んでいきます。
- 買いポジションのイメージ
- 現在価格が上がる
- 旧SLに対して「
Trail Pitch(Pips)以上」有利になっていれば、SLを切り上げ - ただし、
- 現在価格 −
Trail Pitch(Pips)より上に置きすぎない - 現値を超えてしまうような無効なSLにならないよう、常に現在価格の少し下にクランプ
- 現在価格 −
- 売りポジションのイメージ
- 上記の「上下」が逆になります。
- 価格が下がるたびに、
現在価格からTrail Pitch(Pips)上側 を意識しながら、
段階的に SL(=利確方向)を下げていきます。
ポイントは、
一度引き上げた(/引き下げた)ストップロスが「逆方向」に戻されることはない
という点です。
常に「含み益側にだけ」動く、ワンウェイのトレーリング仕様になっています。
タイプ②:Recent Price – 直近X本の高値/安値に追随する方式
Trailing Stop Type で "Low price of the last X bars" を選んだ場合の仕様です。
こちらは、値動きのスイングに合わせて
- 買いなら「直近X本の最も安い価格(安値)」
- 売りなら「直近X本の最も高い価格(高値)」
に SL を合わせていくイメージのトレーリングになります。
1. 参照するバーの本数
- パラメータ
Number of Bars(for Trailing Stop)で指定した本数分のバーをチェックします。- 例:
Number of Bars(for Trailing Stop) = 30
→ 「直近30本の安値(または高値)」を毎回見に行きます。
- 例:
2. 買いポジション(BUY)の場合
- EA は、直近
Number of Bars(for Trailing Stop)本のローソク足の中で、最も安い価格 を取得します。 - そのうえで、
- まだ SL が 0(未設定)の場合
→ その安値に SL をセット - すでに SL が入っている場合
→ 「今のSLよりも高い安値」になったときだけ 更新
- まだ SL が 0(未設定)の場合
結果として、
- 直近の押し目(サポート)を「なぞるように」SLが切り上がっていく
- ただし、一度引き上げた SL が下方向に戻ることはない
という、「押し安値追随型」のトレーリングになります。
3. 売りポジション(SELL)の場合
- 今度は、直近
Number of Bars(for Trailing Stop)本の中で、最も高い価格(高値) を参照します。 - ロジックは BUY の逆で、
- SL が 0 のときは、その高値に SL をセット
- 既にSLがある場合は、「今のSLよりも低い高値」になったときだけ 更新
つまり、
- 直近の戻り高値(レジスタンス)を追いかけるように
- SLがじわじわと下がっていく
というイメージのトレーリングです。
共通の安全仕様・補足
TTB_LinearTradeEA のトレーリングストップには、共通して次のような安全面の配慮があります。
- SLは「利益方向」にしか動かない
- 一度有利な位置に動かしたSLが、不利な方向に戻ることはありません。
- このEAのポジションだけが対象
- 通貨ペア名 と
Magic Numberでフィルタしているため、
他のEAや手動ポジションを巻き込まない設計です。
- 通貨ペア名 と
まとめ
TTB_LinearTradeEA のトレーリングストップは、
- Fixed(Pips):
「○pips動いたら、○pipsずつ階段状にSLを詰める」
→ スキャル気味〜短期デイトレ向きの、わかりやすいステップ型 - Low price of the last X bars(*For buying; vice versa for selling):
「直近X本の高値/安値に沿ってSLを置き直す」
→ スイング・押し目/戻りを意識した、値動き追随型
という2タイプから選べるようになっています。
同じエントリーでも、
- 「利益を早めにロックしたいなら Fixed(Pips)」
- 「多少の押し戻しは許容して、伸びる波だけを追いたいなら Low price of the last X bars」
といったように、
トレードスタイルに合わせてトレーリング方式を切り替えられるのが、このEAの大きな特徴です。


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