このたび相場分析で知られる Kaufman Bands(カウフマン・バンド) を、
MT4/MT5で使用できるインジケーターとして移植・最適化 しました。
この移植版を、トレード支援サイト GogoJungle(ゴゴジャン) にて公開しました。
既存のKaufman Bandsロジックをもとに、
描画の安定性・軽量化・視認性を重点的に調整しました。
どの時間軸でも滑らかに動作し、KAMA(カウフマン適応移動平均)の動きを
チャート上で直感的に確認できます。
📈 Kaufman Bandsとは
Kaufman Bands は、ボリンジャーバンドと似た構造を持ちながら、
中心線に KAMA(Kaufman Adaptive Moving Average) を採用しているのが特徴です。
KAMA はペリー・カウフマンによって提案された「適応型移動平均」で、
トレンドが強いときにはすばやく反応し、
レンジ相場ではノイズを抑えて滑らかに動く特性を持っています。
上下のバンドは、このKAMAを基準に直近のボラティリティを加減して描画されます。
価格の勢いやトレンド転換を、より自然に可視化できるインジケーターです。
さらに、水色とオレンジのシグナルドットが
KAMAの傾き変化(上昇/下降)をリアルタイムに示します。
🧩 主な特徴
- KAMA中央線:相場の効率に応じて滑らかさを自動調整
- バンド幅:ボラティリティを反映した柔軟な構造
- シグナルドット:上昇/下降の転換を明確に表示
- 軽量設計:描画を最適化し、全時間軸で安定動作
- MT4/MT5 両対応:同じロジック・同じ見た目で利用可能
⚙️ パラメーター概要
| パラメーター名 | 説明 |
|---|---|
| periodAMA(既定: 9) | KAMAの基準期間。小さいほど敏感に反応しますが、ノイズも増えます。スキャル向けは6〜10、スイングでは18〜30が目安。 |
| nfast / nslow(既定: 2 / 30) | KAMAの「速い側」「遅い側」の応答速度を決める係数。nfastを小さくすると初動に敏感、nslowを大きくすると滑らかになります。 |
| BollingerPeriod(既定: 20) | 上下バンド計算に使う期間。小さいほど短期変化に敏感。14〜30程度が一般的です。 |
| K_Bollinger(既定: 2.0) | バンド幅(標準偏差の倍率)。値を大きくするとバンドが広がり、ブレイクシグナルが厳しくなります。 |
| UseAlert(既定: false) | トレンド転換時にアラートを出すかどうかを設定できます。 |
| DebugLog(既定: false) | 内部計算をログに出力します。検証や調整用。通常はfalseのままでOKです。 |
💡 クイック設定例
| 用途 | 推奨設定例 |
|---|---|
| スキャルピング | periodAMA=6〜9, nfast=2〜3, nslow=20〜25, K_Bollinger=1.5〜2.0 |
| デイトレード | periodAMA=9〜14, nfast=2〜4, nslow=25〜35, K_Bollinger=2.0 |
| スイング | periodAMA=18〜30, nfast=3〜5, nslow=30〜40, K_Bollinger=2.0〜2.5 |
⚙️ 導入方法
- MT4/MT5 のメニューから 「ファイル → データフォルダを開く」 を選択
- 「MQL4(または MQL5)→ Indicators」フォルダにファイルをコピー
- プラットフォームを再起動し、ナビゲータからチャートに追加
通常のカスタムインジケーターと同じ手順で使用できます。
Kaufman Bandsは、
「静かな相場では穏やかに、動く相場では素早く反応する」
そんなバランスの取れた移動平均ベースのバンドです。
MT4でもMT5でも、同じチャート構成で動作します。
相場のリズムを掴むツールとして、ぜひ試してみてください。
希望があれば、
このブログ記事の末尾に「GogoJungle商品ページへのリンクボタン」や
「導入スクリーンショット」も追加用に作成できます。入れますか?



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