最近よく聞く言葉「VIX指数」。
恐怖指数ともいわれ、投資家の心理を推し量る指数として扱われています。
VIX指数とは
VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティ(価格変動の大きさ)を元に算出・公表している指数です。
つまり、
VIX指数=S&P500予想変動率
を表します。
オプション価格が上昇するほど、VIX指数は上昇
一般的にVIX指数の上昇は、今後の相場の波乱を示します。
S&P500のオプションを将来指定の価格で買う権利をコール、売る権利をプットといいいますが、
例えば、今の株価が100ドルのとき、1ヶ月後に80ドルで買う権利(コール)の価値は、1ヶ月後に株価が下げると予想する人が少ないほど低くなります。
そのコールオプション価格が上がっているということは、先行きの株価が下がると予想する人が多いということになります。
つまりオプション価格が上昇するほど、今後相場が大きく動くことを表します。
それに連動してVIX指数も上昇します。
ブルームバーグのVIX指数チャート
最近のVIX指数の傾向
2017年7月時点のVIX指数は下げ続けています。
おおむね10台以下で動いています。
VIX指数が下がると言うことは、将来に備えてオプション(保険)を買う人が減っているということ。
昨年に比べて相場が安定していると言えますが、
こういう時は、ひとたび相場に不安要素が出ると、狼狽売りが狼狽売りを呼ぶ展開も考えられます。
結局は、VIX指数が上がっても下がっても警戒しておく必要があります。
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