4月の相場の特徴

4月に入ると、日本の企業が新年度入りしてきます。
実需筋といわれる金融機関商社なども新年度入りしますが、
日本企業では合議で意志決定するため、4月になったからといってすぐに新年度の方針が決まるわけではなく、方向性が出るまでに多少時間がかかります

そのため、4月の前半から中盤のマーケットには実需層によるフローがまだあまり存在せず、ドル/円相場などでは方向感のない小動きを重ねる相場になりやすい傾向があります。

投機筋の動きに巻き込まれないように注意

トレンドをつくる実需のフローが少なく、短期的に稼ごうとする海千山千の投機筋ばかりの市場環境になるので、
特に4月の年度初めについては、むしろ普段より慎重にトレードする方がいいでしょう

4月後半になって、新年度における輸出企業の想定採算レートや、機関投資家の投資方針などが決まってくると、やっと一定方向へのフローを伴った相場環境に変化してきます。

ゴールデンウィーク前はポジションを解消しておくのが安全

日本では、4月末から5月の初旬にかけてゴールデンウィークに入ります。

年末年始と同様、このタイミングでもマーケットでの商いが薄くなりますから、英米勢がドル/円相場で仕掛けてくる場合があります。

英米勢は日本の各種年中行事に本当に詳しく、お正月もゴールデンウィークもお盆も、さらにシルバーウィークもよく知っています。

日本は世界の3大マーケットのほかのふたつ、米国や英国などに比べて国全体がお休みとなる公定の休日が多いため、それらのタイミングは彼らにとって絶好の攻撃機会となっていることを十分意識しておきましょう。

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