今回はMT4の画面に表示されるいくつかの重要な数字、各種証拠金や証拠金維持率などがどのような数字であるかを分かりやすく説明します。
証拠金や維持率の把握は基本ですけど、忘れがちなので見てぱっと把握できるように覚えてください。
MT4の画面
日本語版
英語版
残高(Balance):今のポジションンを持つ前の口座残高
一番左側に表示される金額を表す数字です。
今のポジションンを持つ前の口座残高です。
なので、今のポジションの価格が変化しようと、残高は変わりません。
今のポジションを決済すると、ポジションの損益やスワップ、手数料を差し引いた金額が新たな残高となります。
ポジションを持たないときは、残高は有効証拠金や余剰証拠金と同額になります(当たり前ですが)。
有効証拠金(Equity):証拠金維持率の計算に使われる
左から2番目に表示される金額を表す数字です。
残高に対し、損益やスワップ、手数料を加算した数値です。
残高 + 損益 + 手数料 + スワップ = 有効証拠金
「純資産」と言われる場合もあります。
上の画像でいうと、
4,998,315[残高・円] + 99[損益・円] + (-3)[スワップ・円] + (-6)[手数料] = 4,998,405[有効証拠金・円]
有効証拠金は証拠金維持率の計算にも使われます(※下記参照)。
必要証拠金(Margin):ポジションを保持し続けるのに必要な証拠金
左から3番目に表示される金額を表す数字です。
現在、保有しているポジションを維持するために必要な証拠金を表します。
上の画像では120.265円のユロ円(eurjpy)を1000通貨(0.01ロット)保有しています。
その必要証拠金は4,811円です。
この必要証拠金は以下のように計算されます。レバレッジが25倍の口座です。
120.265[円] × 1000[通貨] = 120,265[円]
120,265[円] ÷ 25[倍] = 4,810.6[円]
小数点以下を繰り上げた4,811円がこのポジションを保持し続けるのに必要な証拠金です。
逆に言うと、4,811円あれば1,000通貨を注文することができます。
余剰証拠金(Free margin):
左から3番目、右から2番目に表示される金額を表す数字です。
有効証拠金から必要証拠金を差し引いた金額です。
この数値をもとに、あとどのくらいのロット数を発注できるかを計算できます。
上の画像だと、4,993,594円なので、1,000通貨を保持するのに必要な証拠金4,810.6円で割ると、
1,038.03397となります。
つまり、1,000[通貨] × 1,038.0397 = 1,038,039.7[通貨] となり、
あと10万通貨ほど保持する余裕があることが分かります。
証拠金維持率(Margin level):
右端に表示される数字です。
有効証拠金を必要証拠金で割った数字に100をかけた数値です。
(有効証拠金[円] ÷ 必要証拠金[円]) × 100 = 証拠金維持率[%]
4998405(有効証拠金・円) ÷ 4810.6(必要証拠金・円) = 1039.03982871
※必要証拠金は繰り上げる前の数字を使います。
1039.03982871 × 100 = 103903.982871(%)
この証拠金維持率が指定の数値を下回ると強制ロスカットになります。
多くの日本の証券会社では、証拠金維持率が100%を下回ると強制ロスカットになります。
終りに
証拠金維持率の計算は、
(有効証拠金[円] ÷ 必要証拠金[円]) × 100 = 証拠金維持率[%]
これだけでも覚えていってください。
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