2019年1月3日早朝、ドルエンなどのクロス円通貨ペアを中心に、300pipsを超える瞬間的な激しい値動き(フラッシュクラッシュ)がありました。
原因は流動性の低い日本市場の正月休みを狙ったヘッジファンドの仕掛けとか、人工知能(AI)を使ったアルゴリズム取引プログラムが暴走などといわれています。
このフラッシュクラッシュで新年早々ポジションがロスカットにされ、中には強制決済による大損害を受けてしまったトレーダーも多くいたようです。
その後、レートはその日のうちに半分以上戻しました。
思わぬ強制決済となってしまった大きな原因として、各証券会社による値動きの幅やスプレッドの開きの違いもあったようです。
この記事では、今回の「フラッシュクラッシュ」で評判を下げてしまった証券会社をまとめました。
評判を下げた証券会社
以下は、ライターの高城泰さんがツイートした各証券会社のスプレッドの開き(pips単位)と、レート配信が止まった時間の一覧表です。
ドル円フラッシュ・クラッシュについて主要FX会社の安値を見てみました
安値は103.51円から105.98円台まで会社によって大差が…。1分足のデータ抜けも多く取引できない会社、時間も多かったのかなーと。スプレッドもひどいことになってそうですね pic.twitter.com/BqJnUjx9SD
— 高城泰 (@takagifx) 2019年1月3日
スプレッドが大きく開いた会社※最大、pips単位
会社名スプレッド
ヒロセ通商 | 112.1 |
---|---|
セントラル短資FX | 100 |
楽天証券(楽天FX) | 97.4 |
外為どっとコム | 76.8 |
DMM.com証券 | 44.2 |
外為オンライン | 23 |
IG証券 | 6.2 |
1円近くスプレッドが開いたのはヒロセ通商、セントラル短資FX、楽天証券(楽天FX)の3社。
両建てで週明けのリスク回避をしていた場合でも、証拠金に余裕がなければロスカットとなってしまったでしょう。
レートが大きく下がった会社
会社名ドル円の最安Bid値
FXプライムbyGMO | 103.511円 |
---|---|
IG証券 | 103.614円 |
楽天証券(楽天FX) | 104.008 |
ヒロセ通商 | 104.297円 |
外為どっとコム | 104.438円 |
DMM.com証券 | 104.438円 |
SBI FX | 104.9751円 |
外為オンライン | 105.09円 |
セントラル短資FX | 105.983円 |
※レート配信が止まっていなくても、注文が通らなかった会社もあったようです。
一気にレートが下がる直前のBid値は108.66円だったので、FXプライムbyGMOとIG証券は5円以上下がったことになります。
スイング系の手法で持ち越した人の多くが刈られてしまったのではないでしょうか。
酷いですよね。
レート配信が停止していた時間が長かった会社
会社名レート配信が止まった時間
セントラル短資FX | 17分 |
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YJFX(外為ex) | 14分 |
GMOクリック証券 | 7分 |
外為オンライン | 3分 |
SBI FX | 1分 |
ヒロセ通商 | 1分 |
10分以上止まっていたのがセントラル短資FXとYJFX(外為ex)の2社、この間なんの手を打つこともできず、画面を眺めてるしかなかったことになります。
恐ろしやー
今回セントラル短資FXが特にひどかったですね。
17分間もデータが抜けており、大きく動いた7時40分から20分遅れて8時頃に100pipsスプレッドが開いています。
証拠金の急激な減少に慌てて再入金した人も2次被害を被ることになったかもしれません。
終りに
年またぎのリスクや、ストップを置かないことのリスクは当然のことながら、
大事なお金を預ける証券会社選びの重要さを再認識させられました。
下手したら人生詰んじゃいますからね。証券会社は慎重に選びましょう。
俺的ゲーム速報のJINさんもヒロセ通商のライオンFXで保有していた豪ドル円のポジションが、一気に6円下の69円台まで下がったためにロスカットされたとのことです(下落前は75.86円)。酷すぎる…
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