MT4版OANDAオーダーブックがバージョンアップ!【設定方法と使い方を解説】

OANDAのオーダーブックとは、全世界で3億人ともいわれるOANDAユーザーの発注済みの注文状況と、未決済のポジション状況を確認できるツールです。

OANDAで取り扱っている全通貨ペアの注文状況・ポジション状況が一目で分かるのでトレードの参考になります。

株取引でいう板情報のようなもので、これを元に支持値・抵抗値のあたりを付けてトレードをしているトレーダーも存在します。

このOANDAのオーダーブックにはWEB版MetaTrader4版がありますが、2018年10月15日にいずれもバージョンアップしました(OANDA公式サイト)。

OANDAのMT4版オーダーブックがアップグレード!5分更新のデータが表示可能【キャンペーン中はOANDA会員なら誰でも使える!】
以前カニトレーダーカズヤング氏の記事でも触れたOANDA Japanのオーダーブックがバージョンアップし、それに伴うキャンペーンが2018年10月15日から開始しました。年末の12月31日までキャンペーンは実施されま...

旧バージョンとの一番の違いは、データ更新の頻度がこれまでの20分間隔から5分間隔に変更されたことです。

それから旧版ではOANDA非会員でも会員と同様のデータが表示されていましたが、バージョンアップ後は非会員には30分遅れのデータが表示されるようになりました。



非会員の方はまず公式サイトから会員登録してください。

これでより現在時刻に近い注文&ポジション状況を確認できるようになりました。

この記事ではバージョンアップしたOANDAオーダーブックの設定方法と使い方を解説します。

OANDAオーダーブックの設定方法

OANDAオーダーブックの取得方法と、インストール方法についてはこちらの記事を参照してください。

MT4版OANDAオーダーブックのプロパティー(設定項目)の詳細

ナビゲーターの「OANDA_orderbook2」をダブルクリックするとプロパティー設定画面が開きます。
MT4版OANDAオーダーブックのプロパティー(設定項目)の詳細

↓以下がOANDA_orderbook2のプロパティー設定画面です。
MT4版OANDAオーダーブックのプロパティー(設定項目)の詳細

OANDA_orderbook2 プロパティーの詳細

変数初期値詳細
表示する情報注文情報注文情報」または「ポジション情報」のいずれかを選択。
注文情報:指値・逆指値の状況
ポジション情報:保有ポジションの状況
グラフ売り買い両方※下図③、④
売り買い両方」または「総額」のいずれかを選択。
「売り買い両方」の場合は、文字通り売りと買いそれぞれのグラフを表示する。
「総額」の場合は、売りと買いの数値を差し引いて多い方のみ差分を表示する。
買い・売り注文の各ライン数2※下図①、②
線を引く上位からの厚めの注文orポジション数
【色の設定】
買い注文ラインDodgerBlue※下図②
買い注文orポジションの線色を設定
売り注文ラインOrange※下図①
売り注文orポジションの線色を設定
グラフ右エリア(買い)DodgerBlue※下図④
買いオーダー状況を表すグラフの色を設定
グラフ右エリア(売り)Orange※下図③
売りオーダー状況を表すグラフの色を設定
グラフ中心線White※下図⑨
グラフの中心線の線色を設定
表示データ時刻の線Red※下図⑧
直近の更新時刻を表す線色を設定
文字White
【線のスタイル設定】
買い注文ライン実線※下図②
買い注文orポジションの線種を設定
売り注文ライン実線※下図①
売り注文orポジションの線種を設定
グラフ中心線実線※下図⑨
グラフの中心線の線種を設定
表示データ時刻の線実線※下図⑧
直近の更新時刻を表す線種を設定
【線の幅設定】
買い注文ライン1※下図④
買い注文orポジションの線幅を設定
売り注文ライン1※下図③
売り注文orポジションの線幅を設定
グラフ中心線1※下図⑨
グラフの中心線の線幅を設定
表示データ時刻の線1※下図⑧
直近の更新時刻を表す線幅を設定
【文字の設定】
文字フォントMSゴシック※下図⑤、⑥、⑦
表示される文字のフォント
※文字列で記入する。例:Meiryo、MS Pゴシックなど
文字サイズ10※下図⑤、⑥、⑦
表示される文字サイズ
【その他の設定】
言語日本語※下図⑤、⑥、⑦
日本語、英語が設定可能
ポジション情報の表示表示※下図⑦
チャート左上に表示されるポジションの保有状況の表示非表示を切り替える。
「買いポジション○○% 売りポジション○○%」
グラフの幅0.8※下図③、④
0~1.0までの値を入力可能

チャートに適用した状態

MT4版OANDAオーダーブック・チャート




OANDAオーダーブックの使い方

OANDAオーダーブックの使い方の例を紹介します。「注文情報」を使用します。

チャートに適用した注文情報の厚みのある価格に注目します。

新規発注の判断に使用する

  • 現在価格より下に厚みのある売り注文が並んでおり、買い注文が少ない場合、この価格帯は現在買いポジションを持っている人の損切ラインである可能性が高いとみなし、このグラフのバーのすぐ上に売りの逆指値注文を出します
  • 逆に現在価格より上に厚みのある買い注文が並んでおり、売り注文が少ない場合、この価格帯は現在売りポジションを持っている人の損切ラインである可能性が高いとみなし、このグラフのバーのすぐ下に買いの逆指値注文を出します

決済の判断に使用する

  • 現在買いポジションを持っている際に、現在価格よりすぐ上で売りの指値注文の厚みが増して来たら決済を検討する。
  • 逆に現在売りポジションを持っている際に、現在価格よりすぐ下で買いの指値注文の厚みが増して来たら決済を検討する。

OANDAオーダーブックをトレード判断に使用する手法を最初に書籍化したのは東大生トレーダーのたばてぃん氏だったかと思います。

アノマリーを考慮した売買タイミングについても解説しています。まだ読んでない方はチェックしてみてください。

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最近では、カニトレーダーカズヤング氏がYoutubeでOANDAオーダーブックを使ったリアルタイムトレードの様子を配信しています。

詳しくは以下の記事を参照してください。

https://trading-toolbox.net/pages/1059.html

カニ氏のトレード手法はムック本でも解説されています。書籍の方はすでに在庫切れになってしまったようですが、Kindle本も出ているのでチェックしてみてください。



まとめ

以上、OANDAオーダーブックの設定項目の詳細と、基本的な使い方についての解説でした。

バージョンアップ後のOANDAオーダーブックの利用条件については、こちらの記事でご確認ください。

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